定番中の定番のワザですが、かゆくなったときに最も手軽で効果的な方法は、かゆい場所をピンポイントで冷やすこと。
かゆみは痛覚の一種であり、痛みのごく弱いものにカテゴライズされます。そして脳には刺激を感じる優先順位があり、ごく弱い痛みと強い冷たさでは、冷たさのほうが優先されて感じるという性質があります。それゆえにかゆい場所を急冷すると、冷たい感覚がかゆみを上回り、かゆみが和らいでいくという仕組みです。
またかゆみを感じる時の皮膚は炎症を起こして血管が拡張している場合が多くあります。その場合もやはり患部を冷やすことで拡張した毛細血管を収縮させ、かゆみを緩和させることができます。
冷やすといえばまず氷や水を思い浮かべますよね。冷水のシャワーを浴びるとか、氷水にかゆい部分を浸すという方法もありますが、一番手軽なのが保冷剤を使う方法。
ケーキなどを買った際にもらえる保冷剤を捨てずに冷凍庫に入れておき、「かゆい!」と感じた際にサッと取り出して肌にあてがいます。
とはいえ食品用保冷剤だと凍らせてしまうとカチコチに固くなってしまうので、曲線を描いた私たちの身体にはどうもフィットしないですよね。
そこでジェルタイプで凍らせても固くならない保冷剤を活用しましょう。これならかゆい部分にしっかりフィット。冷凍庫に2個くらいいつも入れておけば、必要なときに困らずに済みます。凍らせても固くならない保冷剤は、100円ショップなどでも入手できますよ。
注意点は長時間皮膚にあてがう場合。過度な冷却を続けると、肌が凍傷を起こすおそれがあります。
最初は保冷剤を直接肌にあてて急冷してかゆみを飛ばし、かゆみが大方消えたら、保冷剤をガーゼや薄手のタオルなどで巻いて引き続き肌にあてがうようにしましょう。
画像引用:全国家庭用品卸商業協同組合(http://urx.red/upOI)