かゆくなったときに最も手軽で効果的な方法は、かゆい場所をピンポイントで冷やすことですが、冷やすと言っても外出先では冷やそうにも冷やしようがありません。
自動販売機やコンビニでよく冷えた缶飲料・ペットボトル飲料を入手して、かゆい部分にあてがう…という手もありますが、いつでも都合よく使えるワザとは言いにくいですよね。
そこで外出時に携帯しておきたいのが冷却スプレー。熱中症対策用や打撲などのアイシング用の冷却スプレーでも良いでしょう。これをバッグに忍ばせておいて、かゆみがある時にシュッとひと吹き。
ただし一般的な冷却スプレーにはエタノールが主成分なので、肌が弱い人が使うと肌が乾燥してしまうこともありますのでご注意を。
ならばエタノールを使わないスプレーを、いっそ自作するという手があります。
【準備するもの】
・グリセリン
・精製水
・ハッカ油
・ガラス製のスプレー容器(アトマイザー)
グリセリンとはアルコールの一種の液体です。ハッカ油は水蒸気蒸留によって得られたミントの精油。
グリセリンも精製水もハッカ油も、全て薬局やドラッグストアで揃います。
使用するスプレーボトルはプラスチックではなく、ガラス製などにしてください。ハッカ油の成分でボトルの品質変化が起こりうるからです。
つくりかたは簡単。
煮沸消毒したスプレーボトルの中に、精製水とグリセリンを9:1の割合で入れます。グリセリンを増やし過ぎるとスプレー管が詰まったり、肌が却って乾燥しますので注意しましょう。
続いてハッカ油を数滴入れます。
あとはボトルを振ってできあがり。
使用時に数回振ってシュッとひと吹きすれば、スーッとひんやりします。ハッカ油の量は適宜増減してください。
また作った冷却スプレーは、3日くらいで使いきるようにしましょう。
加えて、一部の人はハッカ油に対してアレルギー反応が出ることがあります。まずは二の腕などの目立たない箇所に軽くスプレーして反応をみるパッチテストを行って、異常がないことを確認の上で常用するようにしてください。